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佐保川清掃対策委員会々長    谷口 晴康様よりコメントをいただきました。



よみがえれ!
大和川清流復活大作戦 大和川清流復活ネットワークの皆様へ



毎年の恒例となっています佐保川清掃行事も、県、市、並びに各種団体、地域の皆様のご協力を賜り、本年で第50回目を迎える事になりました。            
 

 顧りみますれば昭和30年頃の佐保川の状況は、ゴミ捨て場同然であったとのことです。
 「ボランティア」という言葉はまだ無かった時代です。「なんで、自分達がしなければいかんのか?」、「日当はもらえるのか?」とかいう声まで聞こえてきたとのことですが、「とにかくやってみることだ」と、昭和35年5月20日に第1回目を実施しました。約400人が参加されました。

 「ひざまで汚水につかり、臭いに顔をしかめながら、流れをせき止めるほどの、濁ったゴミを引き上げた。苦労してどうにかやり、もう大丈夫と思ったら翌日には又新たなゴミが投げ込まれた。」と聞きます。このような労苦を50年続けた結果、散策等により多くの方に親しまれている現在の佐保川の姿があります。
 下長慶橋の下流に自然石の大きな石碑があります。
大阪大学教授 犬養孝先生が書かれた「佐保川の柳」の歌が彫ってあります。
 万葉集にも詠われ、平城京の時代には「東の堀川」と呼ばれたこの歴史ある佐保川に清流を取り戻したいという願いから始まりました、この清掃事業も本年50周年を迎えられたことは、この上ない喜びであります。奉仕活動とともに、地域住民のふれあいの場として、まちづくりの行事になっておりますことは、一重に諸先輩の方々、関係各位、地域住民のお陰と感謝申し上げる次第でございます。
  現在この活動は流域の他の地域にも広がり、3つの小学校でも活動が行われております。
 川はネットワークです。清掃も、環境も、治水もすべて上下流連携して取り組んでいく必要があります。どうか「大和川清流復活ネートワーク」で取り組みの輪を広げていただくと同時に、この佐保川清掃行事が、私たちの子供や孫に引き継がれ、より一層活力有る地域の町づくりへとなるよう願っております。

 

                            佐保川清掃対策委員会々長    谷 口  晴 康



 

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